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<言葉>は、心を映すーお礼の言葉より

知り合いのお年寄りが、しみじみと語っていた。

二人の孫がいる。どちらもかわいく、同じようにしてあげたいと心がけている。それでも、二人目が生まれるときに自分がしばらく預かった長男のほうに、つい、多くのものやお金を与えてきた。二人の孫たちは、それぞれ結婚し、家庭を持った。結婚するときは、それぞれ、同じ額(かなりの額)のお祝い金を包んだ。長男のほうは、「たくさんのお祝いありがとうございました」と言った。それでよい。普通のお礼のことばだから。けれども次男のほうは「おばあちゃん、ありがとうございました。助かった~」と言った。その一言がうれしかった。
先日は、肉を送った。長男からは、また、「ありがとうございました」という電話があった。それでよい。普通の挨拶だから。でも次男は「ありがとうございました。おいしかった~~!」という言葉だった。その一言がうれしかった。
長男には、就職のとき、引っ越しの時とごちそうして、お祝いを渡している。お礼は、その時に言ってくれる。言わないわけではないので、それでいい。しかし、それだけ。受け取ったら、「ありがとうございました」と言って、さっと帰ってしまう。
次男は、果物や花など、ちょっとした土産を持参してくれる。

以上。
私は、その老婦人をよく知っているのだが、彼女は自分で見事な花を育てているし、庭に果樹も多い。だから、孫からプレゼントされた果物そのものが欲しかったというわけではないだろう。若いなりに、あれこれ考えて、花や果物を送ってくれる「気持ち」がうれしいのだ。「ありがとう」といえば、一般的なお礼の形にはなる。けれども、具体的な人間関係は、一般的なものではなく、特別のもの、その人と、ある人の一回的なものなのだ。だから、言葉も、その一回的なものに対する一回きりの特別な「心から湧き上がるその人の」言葉が必要なのだ。面倒だから、「ありがとう」と言って、それだけでさっさと済ませてしまおう、というのでは、感謝の気持ちは伝わらない。いや、感謝の気持ちはさほどない、ということが伝わる。次男くんの、「助かった~~」という言葉は、次男君独自の立場、状況から出た言葉なので、老婦人の心に届いた。「おいしかった~」も、彼自身の体験から出ているので、相手の心に届いた。これは、技術ではないので、皆がまねをしてうまくいくというものではないだろう。それぞれが、その時々の縁に向き合い、心から湧き上がる自身の言葉を、相手に伝えるしかない。

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