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デンデラー老いを知らない若者が描いた、幸せな老人ファンタジー

GAOで「デンデラ」を見た。ずっと前、たぶん映画が公開された頃に、主演の浅丘ルリ子さんが「アイメイクもやめて、老女を演じた」と宣伝されていたのを思い出したからだ。本当のところ、映画の内容にはあまり興味がなかった。アイメイクをしていない浅丘ルリ子さんの顔が想像もつかなかったので、ちょっとだけ見せて頂くつもりだった。
 結果、映画の世界に引き込まれていった。ストーリーは、詳しいものがネットにあるので、そちらをご覧いただきたい。簡単に言えば、70歳の老人になったという理由だけで山に捨てられた女たちが、デンデラという集団を作って自活し、捨てた村人たちに復讐しようとする物語だ。 
 
 この物語の前提は、「老いとは、としをとるだけで、人間としての能力は何も衰えない」ということである。実際には、年を取るということは、身体的にも精神的にも衰えていくということだ。だから、老いても、こんなにも勇敢で、活動的で、知性的であったら、どんなにいいだろうと思う。
こんな小説が書けるのは、どんな人だろうと調べてみたら、佐藤友哉という人が、2009年に発表したものだということが分かった。1980年生まれだから、28歳か29歳の時の作品になる。
 だから、こんな作品がかけたのだ、と妙に納得した。年とともに、体力、気力、記憶力が衰えるということ、認知症の怖さなど無縁の、見ようによっては何と楽天的な作品であることか。
 なかなか、面白かった。
 浅丘ルリ子さんのお顔?それは映画を見てのお楽しみ。素敵さは健在でした!
 
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