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処分図書目録、復活図書目録

「出版」業者が、本を処分するとは、かなり矛盾しているようだけれど、「生きる本」と「死蔵される本」とは違う。本は、読まれて、読んだ人の思想に影響を与えてこその本である。

「学者」や「博士」には、家じゅうが本だらけ、というイメージがある。昔、それは大変立派な事のような気がした。置く場所がなくなって、玄関まで本が積み上げられているという学者の自慢話を聞いたことも有る。それを聞いて、それだけ本を読む力があるというのは、超人的で尊敬に値すると思っていた。若いころの話である。

 ところが、年を取って、思ったことは「人間は平等に時間が与えられていて、決まった時間に一人の人間がやれることは限られている」ということだ。

 あの人は、本を積み上げていただけで、読んでいなかったな!という思いが、天啓のように降ってきた。私も「○○著作集・全20巻」を数ページ読んだだけで、積み上げていた。そういう著作集や全集が幾つかある。シリーズ物は、なぜか揃える習性が付いていて、一冊しか読まないのに、4~5冊揃う。

そのうち、読もうと思ったのは確かだが・・・・・・。

 自分の限られた時間を、どう使うか、考えるべき年齢に達すると、「古典」より、世界のニュースを知りたい。どうでもいい貴族の恋愛話より、未来を描くSFを見たい、と思うようになった。

 それで、「もし時間があったら、これを読むか?」と自分に問いかけ、YesかNoで処分か復活か決めている。

 こうすること自体が、本を買った時の記憶を呼び覚ましてくれるので、少なくとも、「死蔵」させておくよりはよほど良い。大変な労力ではあるけれど、思い出すことも多く、しばらく続けたいと思っている。

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