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2015年9月22日-無料コンサートについて

 個人教室や文化センターで音楽教師をしている方から、コンサートのチケットを頂いた。音大の声楽科を出て、レッスンの仕事をしながら、ご自分も先生についている。その方がついている先生は、某大学の教授である。それで、同じような方々が、20名近く出演する。
 無料コンサートと言っても、音大を出て、演奏でなくとも音楽を仕事にしている方々だから、レベルは高い。それでも無料である。チケットや、プログラムの印刷費、会場費、スタッフ経費もかかると思う。また、演奏者自身の衣装代、レッスン代もかかるだろう。それが、無料というのは、どういうことだろう?社会還元かしら?と最初は思っていた。
 もちろん、そういう気持ちもあるだろう。しかし、有料にすると、会場費が数万円も高くなる。ホールによっては、2倍という所もある。メジャーでない出演者が、チケットを数十枚売るのは大変なことだ。それで、いっそのこと無料ということになったのではないかと推察した。
 もちろん、聴きに行くなら、安いほうが良い。無料なら行っても良いと考える人もいるので、いくぶんかは観客もあつめやすいかもしれない。しかし、それでは、強い芸術は育たない。形のない、消えていく演奏に対して、相応の対価を払う風土をつくり上げてこそ、他の仕事の片手間にすることなく、信念を持って音楽に専念できる環境ができ、本物の芸術家が育つのではないか。
 良いコンサートの余韻に浸りながら、無料チケットの半券を見つめている。
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