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2015年3月13日―物に託される心・紙の本の力

 今年に入って、すっかり電子書籍にのめり込んでいた。それ自体、すぐに読める。関連書籍も即座にダウンロードできる。辞書を持つ必要はなく、分からない言葉は指でなぞれば教えてくれる。これほど効率的な読み方は、紙の本では到底できない。これからは、電子書籍の時代だ、と思い始めていたところだ。そして実際、電子書籍の需要は増し続けるだろう。
 ところが、一昨日、数年前に亡くなった恩師のご自宅を訪問することが出来た。御仏壇に手を合わせ、奥様とお話しした。
帰り際に、書庫に案内され、必要な本を頂けることになった。
 書庫で、私は「先生」の気配を感じた。その中から、某詩人の「限定版」「著者サイン入り」の詩集ほか数冊を頂いた。
私の敬愛する詩人が手にし、サインした本を、「先生」が手にし、その弟子がまた手にする・・・という流れを思い、一つの物語の様だと感じた。その物語のひとこまに、自分が登場させていただいているということに、深く感動した。
 物としての本には、このような物語―まさに、物が語ると言うこと―があるのだと、今さらのように思い知らされた。今は、しみじみと、紙のほんのありがたさを感じている。
 
 
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