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2014年10月29日ー命のコントロール、育たない草木

 東京から引っ越し、田舎暮らしを始めて、愕然としたことがある。ささやかな庭に植えた、色とりどりの花が、次の年には咲かないのだ。それどころか、母の日に贈られてきたカーネーションの鉢植えは、地面に植え替えてしばらくすると、つぼみをつけたまま、内部から朽ちていくようだった。
 子どもの頃、庭に植えられていたすみれや松葉ボタンは、種を落とし、年ごとに増えていくものだった。ダリアは大きな株になり、ときどき間引きをしていた。この違いは、なぜだろう?不思議で仕方なかった。土は、よく肥えた実家の土を持ってきていたのに。
 
 F1種という言葉を思い出した。だが、F1種なんてものじゃないだろう。F1というなら、少なくとも交配させた親の形質をもつ植物ができるはずだから。種をつける前に朽ちていくようなプログラムって何?
 なんだか気味が悪くなった。もう、1代限りの色鮮やかな花を植えるのはやめた。
 花が美しいのは、命を感じることができるからだ。色や形だけなら、精巧な造花がある。かなり、恐ろしいところにまで、経済優先が進んでいると危機感を抱いた出来事だった。

 
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