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2014年8月28日-担当者会議と本人の誇り

 両親が、介護保険のサービスを受けている。すると、利用しているサービスの担当者と、ケアマネージャーが集まって「担当者会議」というのが、本人、家族を交えて行われる。
 基本的に、介護保険は「自立して生活できない」人をサポートしましょうという制度だから、その会議では、サービスを受ける人(私の場合両親)の「できないところ」ばかりが、細かに報告され合うことになる。挙句の果てには、「その人の<月>の目標」「年間目標」というのも、読み合わせられる。その目標は、ケアマネージャーが「お二人で安心・安全に暮らすということが目標ですね」と雑談のように言ったことなのだが、それが、文書化され、「毎日を安心、安楽に暮らす」というのが目標として皆で読み合わせられるのだ。
 脳こうそくの既往があり、言葉は、すらすらというわけにはいかなくなった父であるが、このような席に同席させられ、印鑑をつかせられるというのは、いかばかりの無念かと思わずにはいられなかった。

 そこで、私は「この会議で、当人たちは、チェックされ管理されているような感じがする」ということを申し上げておいた。自分がその立場になったとき、どういう言い方をされたいのか、想像力の問題だろう。
 そもそも「私の目標は、安心、安楽に暮らすことです」と胸を張って言いたい人がいるのだろうか?
そもそも「安全、安心、安楽に暮らさせたい」というのは、父の目標としてではなく、サービスを提供する側の目標であるべきだ、と思う。そのうえで、本人の目標は、本人が決める。
 それを書いたケアマネージャーにも聞いてみたかった。あなたの目標はなんですか?答えてくれただろうか?
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